2020年10月
10月撮影会(第65回)旧古河庭園・ばら

10月18日(日)10時集合で
旧古河庭園での撮影会がありました
前野まさる先生もご出席くださり
少人数でしたが 和やかな良い撮影会でした


私は のっぴきならない用事で 欠席
昨日 お送りいただいた 写真と文をアップいたします


















10撮影会(第65回)旧古河庭園
参加者6名
大正6年に洋館と洋風庭園、同8年に和風庭園完成という旧古河庭園です。
ジョサイヤ・コンドルの洋館というキャッチフレーズでつい見てしまいますが、
なかなかどうして。
大正9年67歳没のコンドルですが、半分(以上)日本通の趣味人になってしまった
コンドルの建築家としての晩年の円熟を感じます。
本格的な(和風)書院の構成の外側に「洋館」という衣をかぶせている
というのが今回の私の印象。
二階の和室を拝見できたのは僥倖でした。
固くかしこまる形式になりがちなのが書院の構成ですが、
優雅な曲線を見せる欄間の意匠や大き目の造作面取り、
仏間の造りなど、柔らかくなごませるための気配りがよく漂っています。
和風庭園も見事で、これは小川治兵衛と説明されているのですが、
大工棟梁の説明がないのは残念。
たいへんな名人と察しました。
西洋庭園と和風庭園との段差斜面周辺の苔もよかった。
「東京のミニ苔寺」です。
独裁的な建築家としてではなく、
これらの部分は各々の名人に任せたのでしょう。
円熟というのもいいものですね。
(文:水口雄三)
以上 担当の服部様のご報告でした